(v9q187001m0)
■設問
問題1
このような場合、
5STEPの議論の整理の「わかりにくい言葉の言い換え」「共通の前提」の応用型を使うと良い。
問題2
これは、5STEPを使って解くべき問題。
- 議論の整理→良い場の多様性と良くない場の多様性について
- 問題発見→場の多様性の良し悪しの違いは何か
- 論証→良い場の多様性と悪い場の多様性の特徴
- 結果→多様性の良し悪しは歴史性の有無を尊重することで決まる
- 結果の吟味→自然の歴史性を壊さないように気を付ける
■解答
問題1.
生態系とは、生物多様性の階層の一つであり、生物を育む場である。例えば、雑木林、水田、草原、河川などにはそれぞれの場所に異なる生物が棲んでおり、様々な生態系が存在する。これらの生態系はそれぞれが「単品」として存在するケースもあるが、里山など複数の場が「セット」になったものも存在する。生態系の「セット」は、それを不可欠とする生物が数多く棲むことを可能にし、農作物の生産にも役立つ。(189文字)
問題2
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議論の整理→良い場の多様性と良くない場の多様性について
ここでは、良い場の多様性と良くない場の多様性について述べられている。場の多様性の良い例としては、欲張って広いアブラナ畑を作るよりも、畑草地や森林の中にアブラナ畑を作る方が、害虫の被害を減らすことが挙げられている。また、多様な年齢の木からなる林の方が、山火事の蔓延を防ぐことも指摘されている。一方で、場の多様性が決して良い方に働いていない例としては、人間が雑木林を伐採し、住宅や工場、空き地、公園を作った場合が挙げられている。色々な構造物があるという意味では、多様性が高いと言えるかもしれないが、恵みをもたらしてくれるとは言えない。
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問題発見→場の多様性の良し悪しの違いは何か
ここで、場の多様性の良し悪しの違いは何かということが問題となる。
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論証→良い場の多様性と悪い場の多様性の特徴
良い場の多様性というのは、長い年月をかけて維持されてきた自然の場の多様性を、人間がうまく利用しているところである。しかし、悪い場の多様性というのは、人間が自然の営みを無視して無計画に創り出したり、手を加えているものである。
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結果→多様性の良し悪しは歴史性の有無を尊重することで決まる
これらのことから考えると、多様性が良い効果を生むのは、歴史性の有無とそれを尊重しているかどうかという違いがあるといえる。
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結果の吟味→自然の歴史性を壊さないように気を付ける
したがって、場の多様性が持つ恩恵をうまく引き出すには、自然がもつ膨大な時間を壊さないように気を付ける必要があると考える。
ここでは、良い場の多様性と良くない場の多様性について述べられている。場の多様性の良い例としては、欲張って広いアブラナ畑を作るよりも、畑草地や森林の中にアブラナ畑を作る方が、害虫の被害を減らすことが挙げられている。また、多様な年齢の木からなる林の方が、山火事の蔓延を防ぐことも指摘されている。一方で、場の多様性が決して良い方に働いていない例としては、人間が雑木林を伐採し、住宅や工場、空き地、公園を作った場合が挙げられている。色々な構造物があるという意味では、多様性が高いと言えるかもしれないが、恵みをもたらしてくれるとは言えない。
ここで、場の多様性の良し悪しの違いは何かということが問題となる。良い場の多様性というのは、長い年月をかけて維持されてきた自然の場の多様性を、人間がうまく利用しているところである。しかし、悪い場の多様性というのは、人間が自然の営みを無視して無計画に創り出したり、手を加えているものである。これらのことから考えると、多様性が良い効果を生むのは、歴史性の有無とそれを尊重しているかどうかという違いがあるといえる。したがって、場の多様性が持つ恩恵をうまく引き出すには、自然がもつ膨大な時間を壊さないように気を付ける必要があると考える。(528文字)
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